「Technology」のディスカッションの中で、Bluetooth とFirewire サポートが個人デベロッパーの手によって現在開発中で、その成果が Haiku に合流されることになっていることは挙げられました。Haiku OS 自体は BeOS 5.0 の互換性を目差しているものの、ネットワークスタックはカーネルに所属する BONE スタイルスタックになることがディスカッションの中で確認できました。ネットワーク部と言えば、IM 機能関連に質問もあり、BeOS IM Kit が Haiku OS の一部になるような返事がありました。
「Technology」でもう一つ興味深い情報と言えば、Haiku OS にコンポネントテクノロジーを統合する話しでした。コンポネントテクノロジーを OS に統合することによって、RAD ツールを作りやすくし、Haiku でのビジュアルな開発環境を促進させるのは狙いのようですが、これも具体的にはバージョン 1.0 になるのか、バージョン 2.0 を目標にするのかは確認できませんでした。コンポネントテクノロジーに関連して、beunited.org 会長である Simon Gauvin さんが開発を進めている「ReactoGraph」というプログラミング言語は参考になるのではないかと思います。
画像処理の分野では、Haiku OS に画像取組 API を搭載する目的で、過去に Jim Moy さんが開発した ScannerBe の API を統合することも検討されましたが、この API は PPC 仕様になっているため、かなりの努力が必要とされることから、実際に搭載されるかどうかは明確な決定は出ませんでした。ちなみに、ScannerBe は beunited.org に寄贈され、同サイトのデベロッパページから cvs アクセスできるようになっています(cvs アクセス方法の詳細)。画像取り組みと関連して、カラーマネージメント機能の話しも出ましたが、既に開発が開始して、Haiku 2.0 を目標にしてハードウエアデバイスの ICC カラープロファイルをサポートする予定だそうです。
Haiku OS の多国語対応についての話しもあり、そこで日本のユーザにとって非常に重要だとされる日本語入力環境の課題をぶつけてはみました。開発チームは必要に応じて充実した日本語環境が実現できるよう仕様を定める意志があると言いましたが、Haiku OS 開発チームは理解している部分が少なく、結局は日本のデベロッパーコミュニティの参加と協力が必要、という Michael Phipps さんからの最終的な結論に達しました。Haiku OS プロジェクトや beunited.org の関係者も皆、BeOS 界にとっては日本が重要なユーザベースになるという認識は強い印象を受けましたが、そこで是非日本のデベロッパーも出動し、プロジェクトに参加することで、将来の BeOS になろうとしている Haiku OS が日本のユーザにも使いやすい OS になるよう努力して欲しいものです。日本語表示に関連して、app_server 開発の中心人物 darkwyrm さんに聴いてみましたが、Haiku OS のフォントエンジンには「オーバーレイ」のサポートが搭載される予定だそうです。
「Markets/Customers」分野ではこれと言った興味のある話しはあまり出ませんでしたが、WalterCon はデベロッパーを中心にしたカンファレンスですから、その辺は当たり前かもしれません。beunited.org がマーケティングの役割も果たそうとしていると言いますので、マーケティングや OS のパッケージング自体を beunited,org に任せて、Haiku チームは OS の開発に集中した方が良さそうな気がしました。これに関連して beunited.org の会長 Simon Gauvin にも話しを伺いましたが、Haiku OS は beunited.org がパッケージングし、配布するディストリビュションのベースになるだけに、より競争力ある OS に仕上がるようにHaiku OS 開発チームに市場の動向や必要性をフィードバックしていく努力したい、と Gauvin さんが語ってくれました。Gauvin さんとの話しの中で、Haiku 1.0 がリリースするのを待たずに、beunited.org が完成した Haiku OS のコンポネントをベースにした UnitedBeOS パッケージの作成と配布を早々始めるという情報も聴きましたが、どの BeOS バージョンに対象したものか、リリース時期などの具体的な情報を引き出すことはできませんでした。
今回の WalterCon 2004 は 30 人ぐらいの参加で行われましたが、初回にしては成功したと思います。Haiku 開発チームや beunited.org の関係者が同じ部屋に集まって、情報の開示や交換を行うことだけでも、プロジェクトにとってのメリットがありますが、非営利団体 Haiku Inc. が設立されたため個人や企業からの寄付の受け皿ができたわけですから、プロジェクトが軌道にのるようにこういう機会を増やして、BeOS ファンや関係者だけでなく、他のプラットホームのデベロッパーも企業関係者も参加しやすい環境を作ることも期待したい。それに、次回はロードマップ的な具体的なリリースのタイムラインなどを含むもっと具体性のある話しが出るのを期待したい。にHaiku OS 開発チームにはヨーロッパのデベロッパーが中心的な役割を果たしているだけに、ヨーロッパでの開催も検討すべきではないでしょうか。
今回の参加で関係者の熱心を確認できたことで、WalterCon 2004 に参加してとても良かったと思っています。Haiku 1.0 までは先はまだ長いとは言え、皆の中に BeOS の精神が生きていることを強く感じて、このプロジェクトに対して過去にあった若干の疑問は実現する確信に変わったのです。
WalterCon 2004 関連リンク
・Haiku OS プロジェクトのホームページ
・beunited.org のホームページ
・WalterCon の写真集 (Java for BeOS team のBryan Varner に感謝)
・WalterCon 2004 初日レポート

その他に Bryan Varner と Andrew Bachmann による Java for BeOS に関するプレゼンテーションが行われました。昨年末にビルドが可能になった BeOS AWT は現在テスティング段階にあり、Hello World! をコンパイルし、実行したデモも BeOS 5.0 上で行われました。J2SE 1.3 でスタート BeOS ポートは SUN のバージョンアップに合わせて現在 1.4.2 のポートで開発作業が進んでいます。AWT for BeOS は BeOS ネイティブキットを使用するため、Java プログラムがシームレスに実行されるだけでなく、非常に良いレスポンスが期待できると言います。BWindow を画面に作成するプログラムもデモプログラムされ、キビキビしたウインドウの動きが確認できました。面白い点と言えば、将来ユーザに配布するビルドには Mozilla 用プラグインが含まれるという。いつ一般ユーザが使えるバイナリがリリースされるのは未定です。
Andrew Bachmann さんの Media kit に関するプレゼンテーションも行われました。BeOS 5.0 と比較し、Haiku OS のメディアキットの主な仕様で目立つ点はマルチチャンネルオーディオのサポートと、マルチチャンネルに対応した新しいドライバ、API と ミキサー、およびチャンネルリマッピングが挙げられました。ビデオ再生においては、サブタイル機能も追加されています。エンコードと書き出し用内部 API も追加される予定です。改良された NPlayer で DVD を再生し、ターミナルウインドウでサブタイトルを表示したりシーク機能をデモしたりされました。
WalterCon の2日目の内容はほとんどオープンディスカッションやブレーンストーミングセッションの予定になっていますが、その結果をカンファレンス終了後報告する予定です。
補足情報:「 WalterCon 2004 参加レポート:パート2」にて続きます。
最近国内リセラー PC-CRAFT でも発売されている Zeta の最終リリース候補 RC3 版のレビューが KiM さんのページで記載されています。KiM さんが Zeta RC3 を CASIO CASSIOPEIA FIVA MPC-102M62S の小型パソコンに導入し、インストールからソフトウエア・ハードウエア対応や、開発環境などを評価しています。レビューの全文はこちらになります。
現在 Alpha 9.1 バージョンにある IM Kit には最近下記の点を含む多くの変更や追加が行われているようです。
・多くのバグフィックス
・MSN プロトコールの基本的なサポート
・Yahoo! プロトコールの基本的なサポート
・相手がメッセージをタイプしているのを知らせる「タイピング通知」の実装
・仲間 (buddies) の状態変更通知の実装
・通知ポップアップウインドウ機能の追加
Alpha 10.0 とされる BeOS IM Kit の次期バージョンはしばらくしてからリリースされる予定だと IsComputerOn が報告していますが、プロジェクトからの正式な発表はありません。
BeOS IM Kit プロジェクト関連情報
・プロジェクトページ
・メーリングリスト
・IRC チャンネル:#beosimkit @ irc.freenode.org

PC-CRAFT 社製「かえで IM」の画面
今回発売された「かえで IM」Version 1.0 の主な機能は下記の通りです。
機能:ひらがな、カタカナの入力および漢字変換
対応 OS:yellowTAB 社 Zeta RC1/RC2/RC3
辞書登録語数:約 15 万語
常駐メモリ量:約 3 MB(かえで IM 本体 + 辞書)
変換方式:最長一致法による逐次熟語変換
「かえで IM」は Zeta 専用にデザインされていますので、BeOS 用の IM を利用した場合の諸問題は発生しない仕様になっています。変換ウインドウが残る問題や、 Zeta 終了時に IM や input_server がクラッシュする問題などが解消されています。ちなみに、PS/2 日本語キーボードの「かな入力」にも対応しています。
ひらがな(ローマ字入力)、カタカナ(ローマ字入力)、ひらがな(かな入力)、カタカナ(かな入力)、全角英数小文字、全角英数大文字、半角英数小文字および半角英数大文字、と8つの入力モードを持つ「かえで IM」は Zeta 専用という仕様になっています。現在、学習・単語登録機能は搭載されてないものの、PC-CRAFT の仕様情報によりますと、無償アップグレード時に追加する予定としています。
「かえで IM」の価格は単体で 4,800 円で、「かえで IM with フォント」というお好みのタイポラボフォントとのバンドルパッケージでは 7,800 円でも購入可能。
作者の Shibacho さん自身が Zeta の登場に伴って「目指せ!」連載コラムを復活させる心境を「第 19.5 回 コラム なぜBeOSなのか?」で語ってくれていますので、是非御覧になってください。「目指せ! BeOSプログラマ@JPBE.net」と新しく名付けられて復活したこの連載コラムの今後はとたも楽しみです。Shibacho さん、ありがとう。それから、お帰りなさい。
テストしていただけるユーザは置き換えファイルをこちらからダウンロードし、付属の readme.txt ファイルにしたがってインストールしてください。テストした結果(成功例も不具合も)は掲示板のこのスレッドでお願いします。
このバグフィックスに取り組んでくれた momoziro さんには、多いに感謝。

開発途中 Feeder のスクリーンショット
Feeder の開発を開始して間もないのですが、来週中にも最低限の機能を実装したテスト版を Bebits.com にて公開する予定、だと Soulbender さんが語ってくれました。Feeder は Python ベースアプリケーションなので、使うには Python + Bethon をインストールする必要があります(Soulbender さんは確認してませんが、Zeta には既にはデフォルトで Python がインストール済みなので、Feeder はそのまま使えると思われます)。適用されるライセンスは BSD になる予定です。
Soulbender さんは BeOS でのプログラミングを始めて、約一年半になりますが、Feeder 以外にも Hermod と名付けた Python ベース Jabber クライアントも開発中だという。ダウンロードファイルや詳細情報を含む Hermod のページはここにあります。
MYCOM PC WEB にも報告されているとおり、BeOS MAX Edition 3.1 のベータ版がテスト用にリリースされました。このベータのダウンロード先はこちらになります。今回のリリースで MAX Edition はライブ CD としても使えるようになるので、BeOS を試すには便利なディストリビュージョンになります。MAX 3.1 では Live CD 対応や、更新されたドライバなどと多くの変更や追加点がありますが、Release Notes に記載されている Windows Network Browser (WON-CIFS) は特に興味深い新機能のひとつだと言えます。

Zeta の新しいメディアプレーヤー
BeOS/Zeta ユーザがビデオ再生やストリーミングによく使う VLC Media Player と比較して、Champion がネイティブのメディアプレーヤーであることから Zeta の Media Kit を使うメリットが生まれます。その Media Kit に現在 BeOS や Zeta でサポートされてないメディアフォーマットの CODEC を独自に開発し Zeta に搭載することで、今まで再生不可だったビデオフォーマットの再生やストリーミングが可能になります。しかも、Zeta の Media Kit は BeOS 5.0 のよりも改善されている点は多いこともメリットとして yellowTAB が挙げています。新しい CODEC は段階的に実装されるようですが、Zeta 1.0 までに追加される予定のフォーマットは mpeg2、mpeg4 と ac3 の高画質、フールモーションビデオだそうです。
使いやすさの面でも、drag-and-drop や BeOS 独自のレプリカント (replicant) 機能にも対応しており、よりつかいやすいプレーヤーになるとしています(レプリカント機能とは、デスクトップ上や他のアプリケーション内にあるプログラムのレプリカ(コピー)を組み込む BeOS 独自の機能です)。Clip-a-Frame という機能を使って、ユーザがプレーヤーに表示されている動画のフレームをデスクトップやワープロやメールクライアントなどのようなアプリケーションに drag-and-drop できるそうです。プレーヤーからのビデオフレームをデスクトップに drag-and-drop した際、Zeta のデータ変換機能 (translator) がサポートするどのフォーマットでの画像ファイルの作成が可能です。
TuneTracker Systems 社が開発元である BeOS PE をベースにしたラジオ放送オートメーションソフトウエア TuneTracker が Zeta のバンドルを開始しました。これで、TuneTracker のライセンスを購入すると、CD には Zeta が含まれ、Windows がインストールされていないマシーンでも簡単にインストールできて、今まで BeOS PE を利用していたことで起きてた Windows XP との合性の問題も改善される 。TuneTracker とバンドルされる Zeta は yellowTAB が販売している Deluxe Edition から追加アプリケーションを除いた、基本 OS のみのカスタムバージョンです。
TuneTracker は BeOS のリアルタイムパーフォーマンスと安定性を生かして、低価格ながらも、安定した、しかもパワーフルな動作を提供するラジオオートメーションシステムです。最低数千ドールもするようなラジオ放送オートメーションシステムと比べては、Basic TuneTracker 版は TuneStacker™(曲選択ソフト)、TimeTracker(バックグラウンド録音ソフト)、と CSacker™(レポート作成ツール)を含む。これに加えて、これからは Zeta もバンドルされ、$179.95(約2万円) という従来の超低価格になっているので、とてもお買い得。
その他、TuneTracker Systems は TunerTracker Pro 版(価格約4万円)とラジオ放送を始めるために必要なソフトとハードの全てを揃えた Radio Station-in-a-Box (Basic 版は約10万円で、Pro 版は約15万円)というシステムも販売しています。
BeOS ファンの間でおなじみの BeOS Radio は TuneTracker を利用して BeOS 関連ニュースを放送しています。
この他、Broadcom 440x ドライバを開発した Nathan Whitehorn さんのこの話によりますと、Broadcom 5700 Gigabit ドライバの近日リリースされるようです。
新しいハードウエア向けのドライバ周りを改善してていくことは、BeOS プラットホームの将来にとって非常に重要な課題の一つだと言えます。このようにして、コミュニティ自身の手によってハードウエアサポートの状況を改善していくことで、多くのユーザが BeOS をもっと楽しめる成果を生み出してくれるでしょう。
お待ちかねの Zeta 1.0 のリリース時期については、まず出張からドイツに戻ってから2〜3週間後に最後のリリース候補である RC3 をリリースし、夏の終わりまでには Zeta 1.0 を完成させるよう開発を進めているとのことです。近々 yellowTAB から RC3 へのバージョンアップについての詳細な情報が正式な発表がされることになるそうです(会談後確認したところ、現在の Zeta ユーザに今までの RC と同じように、サービスパックのダウンロードと $10 程度での CD の販売で対応するという話を聞きました。CD を入手する際、RC1/2 のように、CD を返送する必要はないとのことです)。

Zeta RC3 の新しい起動画面
Zeta 1.0 の主な目標として、Korz さんは次の点を挙げられました。
それから、現在 BeOS/Zeta で再生できないビデオフォーマットを再生できるようにするために、独自に開発している新しいメディアプレーヤとネイティブ CODEC を搭載する、というお話も伺いました。これについての詳細情報は近々 yellowTAB 社の Web サイトで発表されるそうです。

開発中の Media Player の画面
yellowTAB が過去に発表した Java や WebCore、JavaScriptCore などについては 1.0 で実現する方向で開発を進めていますが、サードパーティとの共同作業なので、1.0 以降になる可能性もあるそうです。 WebCore と JavaScriptCore についてはほとんど完成していますが、特定のブラウザと結びつけてリリースすることまではしないかもしれないとのことです。これに関連して、 Konqueror の話をきいたところ、yellowTAB では移植を行わないことになったとの返事でした。
もう一つ、今回の会談でテーマ(theme)と言う機能が明らかになりました。これは色々な個人設定画面が統合された新たな環境設定ツール(Preferences)に追加されるもので、付属のテーマの切り替えができるだけでなく、ユーザ自身が Deskbar 設定や全体の外観(色、フォント、ウインドウのスタイルやその他の設定)、スクリーンセーバなどを含むテーマの編集や新規作成が簡単に行なえるようになっています。エンドユーザが独自にウインドウのスタイル(Zeta では decor と呼ばれているものです)を改造、あるいは新規に作成できるようになるのは、 Zeta 1.0 以降になるそうです。

Zeta でのテーマ新機能の画面
Athlon 64 を含むほとんどの CPU で Zeta が問題なく動作する(Korz さんのマシンもAthlon64 3200+)ということですが、ハイパースレッディングへの対応については 1.0 のリリース以後の検討となるそうです。SiS や Abit などからも協力を得て、チップセットへの対応を増やしていく努力もしているそうです。
これまでの BeOS のどのバージョンにもある、メモリを 1GB 以上搭載すると起動できなくなるという問題については、2段階に分けて対処するとのことです。まず、Zeta 1.0 では暫定的な対策として、メモリを 1GB 以上を搭載したパソコンでも問題なく起動、動作できるようにするそうですが、その場合実際に利用できる最大メモリは 768MB になるそうです。その後、1.0 以降では仮想メモリマネージャの抜本的な改良を含む対策をし、この制限を無くすという事です。
既にZeta には yellowTAB が独自で開発した USB スタックが実装されていますが、RC3 ではさらに改良が加えられ、今までの BeOS や Zeta では不可能だった USB ハードディスクからの起動が可能になっているそうです。また、Zeta 1.0 では USB CD-ROM からのブートもできるようになるそうです。BeOS R5 に比べ USB への対応が改良されたことで、Zeta ではデジタルカメラや USB フラッシュメモリなどを含む、より多くのデバイスが使えるようになりました。新しい USB スタックに加え、yellowTAB が SANE (Scanner Access Now Easy) (http://www.sane-project.org/) を Zeta に移植したことで、Zeta で使えるスキャナも増えています。
プリンタの対応については yellowTAB から CUPS (Common UNIX Printing System) を移植するという情報が過去にありましたが、Korz さんによりますと移植はほぼ終わっているものの、Print Kit との連携が未完成で、残念ながら 1.0 には間に合わないそうです。
DVD±R/RW/RAM への対応については、規格が多すぎるためどれを優先するかを検討中(UDF の読み込みはサポートします)とのことです。
今までハードウエアサポートに苦労してきた BeOS プラットフォームですが、今回のKorzさんの話によれば、Thomas Kurschel さんが開発している Radeon ビデオドライバのようなサードパーティのものや、OpenBeOS の一環としてオープンソースコミュニティが作成しているドライバが増えているだけでなく、yellowTAB がハードウエアメーカーから情報を開示してもらって独自にドライバの開発にも取り組んでいる(例えは、メジャーなチューナカードにも対応するという話がありました)ことから、Korz さんは Zeta でのハードウエアサポートは少しずつ改善されていくと考えているそうです。
日本語 IM をインストールしたシステムに発生する、入力ウインドウが残る問題や、shutdown 時に input_server がフリーズする問題を実際に体験してもらった結果、Korz さんは現在開発担当の第一責任者である Alan さん(Be, Inc. の元社員)とのコミュニケーションのチャンネルを開けてくれました。今後はこういう課題を Alan さんに報告をすれば、yellowTAB が問題解決の難易度を確かめた上で、バグフィックスの優先度を決めていくそうです。Pe のような Zeta に付属するアプリケーションでインライン入力できない問題に関しても、「こちらでも Alan と一緒に対策を検討しますが、日本側から提供できるソリューションがあれば(パッチなど)、適用の検討をしますので相談してください。」とのことでした。
日本語入力のことを話しているところで、会談の参加者のだれも予測しなかった情報がありました。まだ最終的にどのようなものになるかは明らかではありませんが、現在日本で Zeta 用の IM を開発している会社があり、それによって、Zeta での日本語入力の問題が解決されることになるかもしれないとのことです。
もう一つ、日本語関連の問題として FAT ボリュームに日本語ファイルをコピーや移動をした時にカーネルパニックに陥ってしまうという致命的な不具合を Korz さんに体験してもらいました。この問題に関しては、必要な情報を Korz さんにお渡しして、解決に向けて yellowTAB のデベロッパに検証してもらうことになりました。「約束はできませんが、できれば 1.0 までに修正したい。」との事です。

Zeta で動作する ZintrO のユーザインタフェース
会談後、 Korz さんから、「JPBE.net の皆さんに会えてとても良かった。皆さんからもらったフィードバックを日本のユーザがもっと Zeta が好きになる製品にするための材料にしたい。またこういう機会を作りましょう。」というメッセージを頂きました。
JPBE.net 一同、忙しい中お昼御飯も抜きに長時間おつきあいいただき、Korz さんには本当に感謝しています。今度来日した際には、もっと多くの人が参加できるようなイベントができれば、と思っています。