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    サイトビュー(2010/08/01 以降のみ)

    復習BeOS †

    BeOSって?という疑問に対する特徴とか概要を書いてあります。間違いとかあったら気づいた人が直してください。

    なお、後述するBeOS R5 PEは、bebitsから入手できます。(「BeOS 5 Personal Edition」 の名前で登録されています)

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    BeOSって †

    1990年ごろに元Apple社副社長のジャン・ルイ・ガセー氏が設立したBe社が開発したOS です。当初は、Macと同じように専用ハードのBeBOXのために開発されたOSでしたが、 後にMac用、IntelPC用へとプラットフォームを広げました。

    開発のコンセプトは、for next decade。その頃のMS-DOS(Windowsでなく)、MacOS共に 過去の資産を生かすために新技術を取り入れられずいたことに対し、その頃使える OS技術をふんだんに使って、次の10年のためのOSを開発しよう、というものでした。

    一時はApple社の時期OS選定コンペでNeXTと争うこともありましたが、最終的にNeXTが 採用されることになりました(そしてスティーブ・ジョブズ氏がApple社に復帰し、 NeXTはMacOS Xの名前で生まれかわっています)。ここで勝っていたら、その時点で BeOSとしての歴史は終わっていたはずで、そのときはまぁ命拾いした格好でした。 その後のBeOSでは、BeBOX用、Mac用は縮小されたような感じで、IntelPC用のOSという 感じになっています。

    Be社の後期にはBeOSをインターネット機器用組み込みOSとして展開しようとしていま した。それだけコンパクトで小メモリ&小ディスクスペースで稼動できるOSでもあると いう証左でしょう。

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    "for next decade" †

    BeOSは1990年当時に使えるOS技術を多数投入されたOSです。1990年というと、今から もう20年近く昔になりますが、技術的には現在から見てもさほど劣った面はありま せん。むしろ先取りしている面も多々あります。

    プリエンプティブマルチタスク
    複数起動したアプリケーションを同時並列に実行 するOSカーネルの機能です。今でこそあたりまえの機能になりましたが、当時のMS-DOS、 MacOS共にアプリケーション側がそれぞれのOSの流儀に従った工夫をしていないと実現 できませんでした。
    マルチCPU、マルチスレッディング
    BeOSは開発当初からマルチCPU環境を想定して開発 されていました。当時は'''「最高性能のCPU 1個よりも1つ2つ下のクラスのCPU 2個の 方がコストパフォーマンスがよく、高負荷環境で操作性を維持するのに役立つ」'''と いうことが理由でしたが、奇しくも現在のマルチコアCPU時代にマッチしていると言える でしょう。ソフト開発ライブラリも複数CPUを自然に利用できるよう マルチスレッド化を意識したものになっています。
    データベース的機能を搭載したファイルシステム
    単純にファイル名とデータの組を 格納するだけでなく、ユーザが自由に設定したアトリビュート情報を付加して格納し、 さらに高度な検索機能を組み合わせたものです。例えばメールのファイルならsubject や宛先、音楽や映像ファイルなら再生時間や入手元など、追加情報として格納しておく ことで、全アプリケーションから利用できる情報になります。コンセプト的にはWindowsVistaに入る予定だったWinFSに近いんではないでしょうか。
    メディアアプリケーション対応
    当初のBeOSではpoorman's SGIと言われるほど映像や 音楽アプリケーションを重視していました。BeOSはリアルタイムOSではありませんが、 メディアアプリケーションのスムーズな取り扱いのために、プロセスやタスクの スイッチング、デバイスI/O時の低レイテンシを意識して開発されていました。
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    R5とdano †

    BeOSのデスクトップOSとしての開発は、Release5 (R5)までとなりました。その後の BeOSは組み込みOSとしての道を模索していくことになったのですが、その際BeOSの フリーディストリビューションとも言える、BeOS R5 PersonalEdition(PE)が無償公開 され、多くの雑誌等に添付されました。これはBeOSが無償化されたという意味ではない のですが、この時の版であるR5によってBeOSが広く知られることとなりました。

    R5はもちろん製品としても販売されていました。製品版にはいくつかアプリケーション が入っていたり、オマケがついていたりしましたが、基本機能はfree版と変わらな かったため製品版の販売機会を削ってしまった面もあるかもしれません。

    そしてBe社が次期リリースとして開発途上であったとされるものがdanoです。 安定度はR5より劣るようですが、ネットワーク転送速度が向上されていたりと、 開発中としてアナウンスされていた機能が搭載されていました。

    しかし、danoはどうやら流出版として現れたようで、ライセンス的には問題がある と思われます。対応機種が増えていたりして重宝された面もあるのですが…。

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    ZetaとHaiku †

    そして、Be社は経営不振のため倒産してしまいます。BeOSユーザの手にはR5が残って いましたが、ほぼ同時にBeOS代替開発がスタートしました。 そこで登場したのが、ZetaとHaiku(最初の名前はOpenBeOS)です。

    Zeta
    Be社倒産前にBe社からライセンスを受けたというBernd氏率いるYellowTab社が 開発したOSでしたがYellowTab社も倒産、つい先日Zetaの開発も終了してしまいました。 Be社から受けていたというライセンスの内容やその真偽は、はっきりしない面があり ますが、BeOSの命脈をつないだという効果はあったのかもしれません。なお、Zetaの 名前はR5の次ということで、α、β〜の6番目の文字が使われています。と、いうのも BeOS知財を買い取ったPalm社がBeOSの名前の使用を許さなかったからとのことです。
    Haiku (OpenBeOS)
    Be社倒産後すぐに立ち上がったBeOS互換OS開発プロジェクトです。 目標は壮大で、R5のクローンをゼロから立ち上げる、というものです。もちろん この目標にはバイナリ互換も含まれます。使用できるソースコードもなく、OS内部 仕様にも不明な点があるなか、開発はかなりの困難があったと思われますが、徐々に 形になりつつあります。新機能等の開発はR5クローンが完成した後に、ということで、 それ以上初期目標を膨らませない方針になっていました。(今もそうだと思います) で、Haikuという名前ですが、こちらはOpenBeOSからの改名時に投票で選ばれた 名前です。なんで日本語?という感もあるかもしれませんが、BeOSのエラーメッセージ 表示には"haiku mode"というのがありまして、無関係な単語ではなかったのです。 (英語のhaikuなので、どこがどう俳句なのかはよくわかりませんが…)
    その他
    バイナリ互換のクローンOSはハードルが高すぎるから、アプリケーションの ソース互換なOSを作ろうぜ(makeしなおせば、ソースそのままで同挙動のアプリケー ションができる)、的なプロジェクトもあったように思います。目標としては 現実的なトコだったように思いますが、筆者はその後を追跡していないので、よく 知らないです。
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    そしてその後 †

    Zetaの開発も終了し、いよいよHaiku 1本に絞られてきた感じです。完全実用な独立な OSになるのはいつか、という話はありますが、これで商売でコストをかけて開発する 組織が無くなりました。今後はなおさらコミニュティによる開発ってのが重要視されて くることでしょう。

    Haikuはまだ開発中のOSです。安定度に対する不安も大きいでしょう。ですが、最近は 仮想PCソフトウエアも無償公開されていて、気軽に試しやすい環境が整っているとも いえます。ま、気軽に試しやすいディストリビューションパッケージが必要、という ことでもあるんですが。

    WindowsもLinuxさえデスクトップOSがゴテゴテしてきている感が大きいなか、シンプルで 軽快なBeOSが再注目される日を期待したいですね。

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    思うこと †

    いろんな人が下に書き足してくれれば幸いです。

    • Be社、YellowTab社、ともに倒産してしまいました。マイナーOSを商用で開発販売する のはやはり市場的にキビシイ、ということの証明なのだろうなぁ、と改めて思います。
    • ここからは個人開発者の貢献がなおさら重要になってきます。初期の日本のBeOSアプ リをいろいろ開発されていたKTさんがおっしゃっていた「枯れ木も山のにぎわい」では ないですが、小さいツールであっても既存のものと重複していても、それはプラットフォームの活気というやつだと思います。
    • ソフトの開発&配布&お試しがしやすいように、というと、統合開発環境とか 便利かつバグが出にくいフレームワーク的なものとかパッケージマネージャとか、 あればいいなぁと思うものは多いんですが、そういうのを開発するには自分の実力が…
    • 以上 (Tanuki)
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    続く †

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